第1号
立場の人、器(ウツワ)の人
平成22年12月12日

 再び<異見百題>をめった斬りというシリーズで出稿することになった。初回のテーマは、なにかと議論の多い継承にまつわる天皇家のご苦悩である。可成りのご高令となられた天皇・皇后は国の内外に関わる行事に精勤され、その責任感の強さとお立場を踏まえた日々に痛ましさすら感じてならない。次の世代を…と全国民の期待と祝福を受けて、新風を皇室にもたらされるものと順風のすべり出しで一子も授かり安心感を国民に与えた皇太子ご夫妻であったが、雅子妃殿下は不幸にして色々な要因から心を痛められることが多かったと思われ、ご健康も一進一退のこの数年である。皇后,雅子妃ともに およそ女性として最高の出自,資質,高い教養のすべてをもつ稀れな方々であり、これ以上は望み得ないベストチョイスと思われ、今日の状況は残念でありお気の毒とご同情申し上げる。人には立場のひとがあり器のひともある。器の人は自らの才覚を夢につなげ 縦横無尽の活躍で人生を燃焼する。男で云えば起業家で大をなす人がこれに当る。立場の人は自己に与えられた役割を受け止めて 才はあってもそれを抑え ひとつの宿命として自分の人生を捧げることになる。このあたりの喰い違いがあったのではないだろうか。

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