第15号
短期と中期の区別がつかない原子力への対応
−方向を決める時期なのか−
 

大地震だけの災害でも打ちのめされたのに<原発>の事故が正体不明の要素が多いだけに適切な判断・行動も自主的に出来ず、長期にわたって重い影をこの国にもたらすだろう。

この国民感情を背景に脱原発の気運が政府(というより個人見解だそうだが・・・)主導で進められている。
過去何十年の技術的・政治的努力もこの結果を招いた以上、世論も自然エネルギーへの代替に向くことも解る。
しかし検討/研究の舵をとることは結構だが、短兵急に決めることでもなく現内閣が決めなければならないことでもあるまい。

今回の事故でよく解ったことは
・<絶体>という安全はない。
・1000年に一度というが、これ以上のレベルの自然災害、人為災害(他国によるテロ・戦争)は充分ある。
・制御のむづかしい<技術>であるという実感。
・解決の時間のスパーンが長い。
・巨大技術であり維持管理の能力が問われる。

・・・などであろう。

一方、次の指摘も出来る。

※ 技術の問題だけに将来解決できる可能性はある。
※ 日本の問題が同時に世界の危険につながった以上、中国他近隣国の原発問題とリンクしないと本質的な  解決にはならない。
※ 原発技術に関わるノウハウ/人材はおそらく他の分野にも波及しており、総合的な影響を考えねばなるま  い。

とかく非力且つ現実的な処理能力が疑問視されている今の政治の場で<方向>転換を示す必要性はあろうが、それ以上具体的なパフォーマンスはして欲しくない。


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