第22号
むなしい議論 -全体像をつかめぬままの空論横行-
 

国会はもとより至るところ<議論>の絶えることはない。ディベート術といった<技術>までノウ・ハウのひとつになる時代だ。人間は昔からこのように事あるごとに物事を論じたのか。
若い人は簡単な事を難しく云う。老人は難しい事を簡単に云う…とされる。
これは物事の全体像が 本質をつかみ切った人と断片・表面の一部をとらえて、口角泡を飛ばしている浅学非才な人間との差なのだ。
本来物事についての<事実>は多いが<真実>はひとつである。大方は自分の眼でとらえた断片事実にとらわれて、無益無害な議論に時を過ごすのだ。逆に云えば、断片しか眼に映らないのである。こういうことだから、新聞・雑誌・TVを始め 色々な学会などでの議論は大半がタレ流しで、小説で云えば古典にはなるハズもない。もう少し静かな世の中にする為にも、真の学者・言論人・有識者の登場を期待したい。


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