第38号
吉田 茂の評価 -時代で評価が変わるオカシサ-
 

TVドラマになったり、ここに来て戦後の大混乱期のこの国をリードした元首相の評価がうなぎのぼりである。
実際のご本人は戦前戦後を通じて節を曲げない最上質の日本人であった。評価のみが変動するのは実に妙なことである。いわゆる曲学阿世の浅知恵しかない〈世間〉が人物を見抜けず、態度・言葉尻をとらえてわめきちらしているに過ぎなかったのだ。
今や 多少おとろえたとは云え、先進国中でも有力なこの国でナゼつまらない人物ばかりが顔を出し、実力に合せて実態をさらけ出し失脚していくのか。
だから他国に過度に心酔しては 今回の中国問題のような現実にたじろぐのだ。
元来 国内で多くの権力闘争に天文学的な人命を失い、国のトップが亡命するという事件も起こした国に〈友好気分〉で接する方がおかしい。力がつくまでは相手にこびても〈金〉を引出し、力がつくと国内批判を外にむけるパターンが起きているだけだ。
一党独裁で資本主義導入の大矛盾は国内での〈大惨事〉を予感させる。
〈友愛〉で全て解決すると主張していた大先生に是非力を示してもらいたい。
立派な人物を見抜けず〈甘言集ともいえるマニフェスト〉にもてあそばれた国民は矢張り二流なのだろう。


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